【山﨑伊織投手の“ボーク判定”を解説】
クライマックスシリーズ『DeNA vs. 巨人』での山﨑伊織投手のボークについて、多くのご質問をいただいています。
■ 今回のボークの根拠
今回の判定は【野球規則 6.02(a)(1)】、「投手が、投球動作を途中で変更した場合」に該当します。
■ どの動作が“変更”と見なされたのか
山﨑投手はセットポジションで静止したあと、軸足(右足)の膝を先に曲げてから牽制動作に入っています。
この『膝を曲げた=投球動作の開始』とみなされるため、その後に1塁へ牽制を行うと、『投球動作からの変更=ボーク』となります。
■ 審判目線で見るポイント
投手の膝や上体の動きは、打者・走者・審判のすべてが「投球かどうか」を判断する重要なサインです。
そのため、膝が曲がる動きは非常に敏感に見られます。
一見わずかな動作の違いでも、ルール上は「投球動作の開始」と判断されることがあります。
また、NPBの審判部では、
『投手のクセや過去のボーク傾向』
『要注意投手の情報共有』
を常に行っています。
そのため、今回のケースも『注意すべき投手』として事前に共有されていた可能性があります。
■ なぜ厳しく取るのか?
今回のケースは、非常に小さな動きではありますが、プロレベルになると、走者はそのわずかな動きを見てスタートを切ります。
もしこれを見逃してしまうと、不公平な形でアウトになる可能性もあります。
だからこそ、審判はこうした微細な動きも見逃さず、ルール通りにジャッジする必要があるのです。
この『数センチ・数ミリの世界』を見極めることが、プロの審判として最も神経を使う部分のひとつです!